ニュース 2020.11.16

金貨・銀貨はどこで買ってどう売ればいい?今注目される金銀投資

皆さん、こんにちは。ファイナンシャル・プランナーであり、コイン収集家の伊藤亮太です。前回、これから期待できる現代の金貨や銀貨にはどのようなものがあるか、またどういったところに注目すべきか?について解説しました。

コロナで値上がり続けた金に注目!これから期待できる金貨銀貨投資

今回は、こうした現代の金貨や銀貨を具体的に購入するにはどうすればよいかについて解説していきます。

現代の金貨や銀貨を購入したい場合のオススメのコインショップは?

まず、金貨や銀貨を購入する際にはどこで買えばよいのかについて解説します。単純に金や銀を買うのと同様、カナダのメイプルリーフ金貨やオーストラリアのカンガルー金貨といった地金型と呼ばれるコインを購入したいのであれば、大手貴金属店(例:田中貴金属など)や大手コインショップ(例:泰星コインなど)が無難です。

地金型と呼ばれる金貨や銀貨は、金や銀価格に連動して価格が変動する傾向にあります。あくまでも貴金属価格に左右され、人気度合いで価格が大きく上昇するといったことは見込めません。

とはいえ、貴金属価格が上昇する可能性があると想定するのであれば、資産保全という視点からはよいと思います。ただし、供給見込みが立たないなどの理由から、販売を休止しているケースもありますので、どれが買えそうなのか各ホームページで確認してください。

大手貴金属店と大手コインショップの違いは、金や銀の現物中心を取り扱うのか、コインを中心に取り扱うのかという点です。金貨や銀貨などコインを中心に購入したい方は、大手コインショップを中心にいろいろ探してみるとよいでしょう。海外を含め新しく発売したコインを確認することが可能です。

なお、コインショップにより価格が大きく異なる場合があります。筆者のオススメは、泰星コインです。価格的にも手頃なケースが多く、種類が豊富であり、インターネットでクレジットカードによる購入が可能です。会員になると5%オフといった割引なども受けることができますので、長く買い続けたいという方には向いていると思います。

この他、価格が安いといった観点からは、野口コインもオススメです。現代の海外の金貨や銀貨を安く購入できる可能性があります。泰星コインと野口コインの価格を参考にしながら他のコインショップも確認するといった方法がよいと思います。中には明らかに高いと思われる業者もありますので、高値づかみしないように注意してくださいね。

さらに安く買いたいということであれば、海外から直接取り寄せるといった方法もあります。海外の造幣局などから購入する方法です。この場合には英語によるコンタクトが必要であるため、ハードルは上がるものの、コインショップによる上乗せ分がないため、安く購入することが可能です。なお、本当に人気のあるコインの場合、各国の大手コインショップがある程度量をおさえている可能性があり、個人ではなかなか手に入らない場合もありますのでご注意ください。

日本の記念金貨や銀貨は、造幣局のホームページからも購入または抽選申込が可能です。こうした手段も駆使して購入してみましょう。

出口戦略も考えて行動しよう

購入場所が分かったら、購入するだけ。趣味でずっと収集する方であればそれで構いませんが、投資という視点からいくのであれば、最終的に売却まで考えていく必要があります。購入後、どのようなことを考えながら売却していくのがよいのでしょうか。

現代の金貨や銀貨の場合には、貴金属価格がある程度上昇すればそれに伴い高く売却できる可能性があります。一つの視点として、例えば金価格が20%上昇したら売却するなど目標を決めて保有されるとよいのではないでしょうか。なお、銀価格の方が変動は激しいので、銀貨に注目するといった方法も考えられますが、銀貨はそもそも銀価格よりもかなり高く販売されているケースも多いため、なかなか銀価格上昇だけでは利益は得にくいかもしれません。銀の延べ棒の方が投資としては手堅くなると思います。

もう一つの視点は、人気度合いです。前回ウナとライオンシリーズが人気がある点を解説しました。オークションなどで価格がどれぐらい上昇しているかを確認し、保有コインの価格がある程度上昇していることがわかったら売却するといった方法も考えられます。

オークションは、日本でいえば前述の泰星コイン、老舗の銀座コインなどで行われています。こうしたオークションにおける落札価格を追っていき、値段が上がっていないかどうかを確認していきましょう。過去のオークション状況は、各コインショップのホームページから検索可能です。

現代のコインの場合、長く保有し希少価値が上がるのを待つのか、貴金属価格の上昇を期待するのかにより異なるものの、20%以上上昇すれば成功といってよいのではないでしょうか。なお、ウナとライオンのように、突然3倍になるといったこともあります。これはこれでコイン投資の醍醐味です。是非、今後人気が出るコインは何だろう?こうした視点ももちながら、金貨、銀貨投資を楽しんでいただければと思います。 次回は、現代ではなくアンティークコインの投資について解説していきます。

前回の記事はこちら:
コロナで値上がり続けた金に注目!これから期待できる金貨銀貨投資

■筆者プロフィール
伊藤亮太(いとう・りょうた)
岐阜県大垣市出身。慶應義塾大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻修了。在学中にCFPを取得する。その後、証券会社にて営業、経営企画、社長秘書、投資銀行業務に携わる。2007年11月に「スキラージャパン株式会社」を設立。現在、富裕層個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランの提案・策定・サポート等を行う傍ら、資産運用に関連するセミナー講師や講演を多数行う。著書に『図解即戦力 金融業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社)、『ゼロからはじめる!お金のしくみ見るだけノート』(宝島社)、『あなたの街でも砂金が採れる!?~令和時代の砂金採り入門~』(Amazonオンデマンド)など多数。
自身にて金貨・銀貨などコイン収集、コイン投資を実践中。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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