反応薄であった暗号資産市場に動きが見えた。
週明け6日、日経平均が400円ほど上昇したのをきっかけに、ジリジリと上をうかがい始めた暗号資産市場。すると同日、暗号資産決済が可能な旅行予約プラットフォーム「Travala.com」が、大手旅行予約サイト「Expedia」と提携したことにより、70万軒以上の宿泊施設で暗号資産決済が可能になったと報じられ、Travala.comのネイティブトークンであるTravala.com(AVA)が急騰した。
その影響もあってか、リップル(XRP)やビットコインキャッシュ(BCH)などが上昇し始め、ビットコインSV(BSV)の25%もの高騰も重なったことで暗号資産市場は全面高となった。
アルトコインが息を吹き返したことにより、ビットコインも久方ぶりに100万円へ到達。その後は100万円付近の攻防が続いている。
執筆現在においてもアルトコインは好調をキープしている。
分散型金融(DeFi)がブームになりつつある中で、その基盤としても使われるイーサリアムは堅調に推移。
また、ステラ(XLM)が先行して8%近い上昇を見せると、リップルも連れられる形で続伸し、アルトコイン上昇の一因となっている。
この好調な市場推移により2桁%もの高騰を見せている銘柄もある。
特にめざましい活躍を見せている銘柄としては、エイダ(ADA)、チェーンリンク(LINK)、ドージコイン(DOGE)などが挙げられる。
エイダに関しては大型アップデートである「シェリー」を控えていることもあってか、5月中旬頃から好調な推移を見せている。
8日14時時点で前日比25 %上昇しているが、これもシェリーに対する期待とアルトコイン相場の好調ぶりから買いが増したものとみられる。なお、この高騰でエイダの時価総額は6位にまで浮上している。
チェーンリンクは中国の国家ブロックチェーンサービス(BSN)にオラクル機能が統合されたことにより、先月末頃から目を惹く存在となっている。
依然として中国の国家プロジェクトへの参加効果が続き、ついには同銘柄における過去最高値を更新した(執筆現在約637円)。
現在のアルトコイン相場を左右するほどの勢いがあるため、動向に注視した方がいいだろう。
そして最も価格を伸ばしているのがドージコインだ。
ドージコインは人気動画共有SNS・TikTokに関連動画が投稿されたことを皮切りに7日から高騰し続けている。
しかしこの動画はTikTokユーザーが同銘柄の買いを煽る内容となっており、勢いがこのまま持続されるかは他の銘柄に比べ信憑性に欠ける点もある。
現在はアルトコイン主導の市場形成となっているが、近頃の社会情勢等を踏まえればデジタルゴールドとしてビットコインの需要がさらに高まる可能性もある。現状の暗号資産市場は、大幅上昇に向けて着々と前へ進んでいると見ていいのではないだろうか。
引用元:Shutterstock
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