ニュース 2020.09.15

暗号資産(仮想通貨)決済サービスを提供するCrypto.comが新たにDeFiプラットフォームを発表

暗号資産(仮想通貨)の決済サービスを提供するCrypto.comは、新たにDeFi(分散型金融)分野で展開予定のプラットフォーム「DeFi Swap」を発表した。Crypto.comは今年始めにもDeFiウォレットを発表しており、DeFi Swapは同社にとって2つ目のDeFi製品となる。

Crypto.comは香港を拠点に、300万人以上のユーザーに対し取引所やウォレット、デビットカード、決済ゲートウェイなど従来の金融サービスに代わる選択肢を提供し続けている企業だ。

同社が11日に公表したDeFi Swapのホワイトペーパーによると、同プラットフォームは人気の高いDEX(分散型取引所)・Uniswapから分岐したものとなり、DeFiトークンの交換やイールド・ファーミングも出来るよう設計されているとのこと。

Uniswapと異なる点としては、トークンの選択肢や地理的制限の追加、Crypto.comチェーンのトークンであるCROによるインセンティブプログラムなどがあるようだ。

DeFi SwapにCROをステークするホルダーには、報酬として毎日CROを受け取る権利が与えられ、ステークするCROの量とステーク期間によって報酬倍率が変動する。

CROをステークするには最低1,000CROが必要で、ユーザーはステーク量とステーク期間を1〜4年の間から選択することができる。現在設定できる最大は5,000万枚のCROを4年間ステークする方法で、最大20倍の倍率を得ることができる。

地理的な制限では、アメリカや中国など一部の地域でIPアドレスによるアクセス制御が実施されるとのこと。またDeFi Swapではサポートするトークンも限定されており、ローンチ時にはWETH、USDT、USDC、DAI、LINK、COMP、CROの7通貨のみ対応になる。

今年に入りDeFiの勢いは顕著なものとなってきており、中央集権型の暗号資産取引所も遅れを取らんと言わんばかりに動きを加速させている。

大手取引所ではHuobiが先月、同取引所のDeFi部門を通して国際コンソーシアム「Global DeFi Alliance」の立ち上げを発表している。

また今月4日には、BinanceがDeFiプラットフォーム「Binance Liguid Swap」を発表しており、その効果もあってか同取引所のネイティブ通貨であるバイナンスコイン(BNB)が急騰している。

その他暗号資産取引所においてもDeFi銘柄の上場が相次いで行われていることから、取引所にとってもDeFiの動向は非常に重要なものとなっているようだ。

引用元:Shutterstock

※この記事は月間暗号資産Onlineからの転載になります。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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