ニュース 2020.09.18

Kraken、米国初の暗号資産銀行を設立へ

暗号資産(仮想通貨)取引所Krakenが16日、米国初となる暗号資産銀行「Kraken Financial」の設立申請が承認されたことを発表した。

発表によると、Kraken Financialは連邦政府およびワイオミング州法で銀行認可を受けた米国史上初の暗号資産企業となり、包括的な預託・保管・受託サービスを提供するとのこと。

まずはワイオミング州でサービスを開始するが、すぐにグローバルに展開する予定だという。

Krakenやその他の米国暗号資産取引所は、これまで従来の銀行などに頼り、資金を送金してきた。

しかし銀行サービスの制限などが多く見られ、サードパーティへの依存度が増していたことから、ユーザーのためになる革新的な製品を作るために独自銀行の設立へ動いたという。

従来のカストディ銀行は資産保護に焦点を当て、証券や商品市場など規制された取引を、安全・安心に実行できるゲートウェイを提供している。

基本的な役割はKraken Financialも変わらないが、暗号資産などのデジタル資産を扱う点において違いがあるという。

Kraken Financialは既存の銀行と同じような手順で口座開設ができるが、まずユーザーの米ドル資産と暗号資産の保管機能を提供する予定とのこと。

また今後は、信託勘定と管理、暗号資産のステーキング、デビットカード、資金証明など様々なサービスを数年以内にサポートしていきたいと発表内で語っている。

Kraken FinancialのCEOであるDavid Kinitsky氏は、「当社の理念や価値観に合致した州で仕事ができることを嬉しく思う」と語り、「ワイオミ州の思慮深い規制がいかにフィンテック企業のイノベーションを促進できるかを示す稀な例だ」と賞賛した。

Kraken Financialは現在、ワイオミング州と連邦法の基準を基に、銀行と暗号資産に関する最初の規制マニュアル作成を進めており、他の州の銀行との関係構築も進めていると説明した。

なお、正式オープンの時期に関しては言及しなかった。

Krakenは日本法人であるPayward Asia株式会社が今月8日付けで暗号資産交換業者として登録されるなど、日本国内においても動きを見せている。

サービス提供開始は9月中を予定しており、詳細は後日発表される。

引用元:Shutterstock

※この記事は月間暗号資産Onlineからの転載になります。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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