今、初めての投資の入り口としてソーシャルレンディングが注目を集めています。ソーシャルレンディングは、資金が必要な事業者(ボロワー)とお金を運用したい投資者(レンダー)とをインターネット上でマッチングさせるサービスです。では、活用のメリットや注意点はどういうものなのかを見ていきましょう。
ソーシャルレンディングのメリットとは?
株式会社LENDEXが、5年以上投資を行っている方を対象に行った調査によると、7割近くの方が「小口投資は投資初心者に向いている」と回答しています。ソーシャルレンディングの特徴のひとつが、この小口投資です。ソーシャルレンディングは1万円という少額からの運用が可能であるため、いきなり大きな額を投資するのは不安、という方にうってつけなのかもしれません。
また、価格が日々変動するわけではないため値動きに始終頭を悩ませることなく、一度投資をしたら運用期間終了まで待つだけです。その他、ソーシャルレンディングの中には、再生可能エネルギーや地方創生、マイクロファイナンスといった社会貢献性の高い案件があります。こういったファンドに投資をすることで、社会的な課題の解決に関わることができるという点も、ソーシャルレンディングの特徴です。
以上のようなメリットから、現在では多くの投資家がソーシャルレンディングを活用しており、株式会社LENDEXの調査では5人に1人が利用しているという結果も出ています。日本国内でこのサービスが一気に拡大してから3年ほどなので、ソーシャルレンディング市場がいかに飛躍的に成長したのかがうかがえますね。
では、どういったデメリットがあるのでしょうか?
ソーシャルレンディングを活用する際の注意点とは?
一般的に、ソーシャルレンディングは定期預金や国債といった他の金融商品よりも利回りが高いとされています。サービスごとに差異はありますが、その利回りは3%から、高いものは10%にものぼります。
利回りの高さだけに注目するのではなく、どの程度のリスクがあるのかという点にも注意が必要です。投資先の事業者や、ソーシャルレンディングの運営事業者の破綻リスクは考慮しなければなりません。また、担保が不透明である場合や、返済の延滞・貸し倒れなど、運営事業者を中心に多くのトラブルが発生したことも事実です。
ソーシャルレンディングは、株式投資やFXに比べると多くの知識は必要なく、また管理も楽と言われています。しかし、以上のようなリスクが存在することを把握し、投資先をしっかりと見極める必要はありますね。
ソーシャルレンディングを上手に運用するために
それでは、先輩投資家たちはどのようにソーシャルレンディングを活用しているのでしょうか?まず、ファンドを選ぶ基準として、「リスクができるだけ低いもの」を一番にあげる方が多いようです。また、運用期間が短いものを選択することもポイントです。
そして、実際に投資を始める際には、生活費、緊急時のお金などを差し引いた余剰資金の使用や分散投資など、多方向からそのリスクを減らして運用をしているようです。
初心者にとっては、「投資」というとリスクを覚悟で大金を動かすようなイメージや、「失敗したら」という不安がどうしてもつきまといます。しかしそれは、自分自身の大切な資産のことを考えれば当然のことです。ソーシャルレンディングに関しても、前述したようなメリットとデメリットが存在しますが、利回りがほぼ0に等しい他の金融商品と比べると、その魅力はかなり大きいと言えます。大切なことは、「事前の勉強は必要ない」「初心者にやさしくて高リターンなら」と軽率に考えず、少額投資であっても長期的な目線で考えることではないでしょうか?それが自分の資産、ひいては投資先事業者の発展や社会貢献につながっていくのであれば、投資もそんなに怖いものではないはずです。
情報元:
・【ソーシャルレンディングの利用度調査を実施】7割近くの投資家が“小口投資は初心者に向いている”と回答!-PR TIMES
・サービスについて – LENDEX
・ソーシャルレンディングとは – SBI
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。