ニュース 2020.11.02

社会が求めるアイデアを形にする。パイオニアの通信ドライブレコーダー、CF開始10時間で目標金額達成

カーエレクトロニクス事業を主軸とするパイオニア株式会社が、クラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」で自社の新製品「ドライブレコーダー+」を先行販売し、プロジェクト開始後わずか10時間で目標金額である100万円を達成しました。

「ドライブレコーダー+」は、状況に応じて警察、救急、JAFなどに迅速に通報できる、市販市場初の緊急通報機能を備えた通信ドライブレコーダーです。その他にも、オペレーターへの情報の自動送信や、あらかじめ登録された家族への緊急事態通知、独自の運転支援システムなど、ドライバーをサポートする充実の機能がサブスクリプションサービスとして提供されます。

クラウドファンディングで先行販売、その意図とは

パイオニアが上述のプロジェクトを掲載した「Makuake」は、これまでにソニー、シャープ、ダイキンといった有名企業も利用したクラウドファンディングサービスです。

「アタラシイものや体験の応援購入サービス」と銘打たれているとおり、プロジェクトを応援したいサポーターによる応援購入を募り、その資金でプロジェクトを形にして、サポーターにはリターンが届くという仕組みです。パイオニアのプロジェクトにおいては、「ドライブレコーダー+」の先行販売がこのリターンにあたります。場合によっては、プロジェクトの進行過程でサポーターの意見が反映されることもあるので、サポーターとしては、プロジェクトに協力しているということをより強く実感できるシステムなのではないでしょうか?

さらに注目すべきは、クラウドファンディングがマーケティングとして活用されるようになっているという点です。

市場で一般販売を行う前に、クラウドファンディング上でプロジェクトの公開および先行販売をすることで、企業・製品のファン獲得や潜在需要・市場規模の把握、製品認知度の向上などが見込めます。これにより、企業はプロジェクトの方向性を決定していくことができる他、効率的な開発が可能となります。また、今回のパイオニアのように、クラウドファンディングで注目を集めることで一般販売へ向けてのプロモーション効果が期待できるのです。

社会が求めるものを生み出す土台

極めて短期間で多くの支援者を獲得したパイオニアの「ドライブレコーダー+」ですが、その背景には、近年多く取り沙汰されているあおり運転や高齢ドライバーの増加、その他危険運転による事故の多発があると考えられます。

いくら安全運転を心がけていても避けきれない事故や不測の事態が起こり得る中で、ただ映像を残すためだけではなく「安心・安全を日常的にサポートしてほしい」「家族を守りたい」というドライバーの潜在的な思いを形にした製品であったからこそ、今回のクラウドファンディングでのプロジェクトは大成功を収めたのではないでしょうか?そしてそこには、ユーザーファーストの製品を世に送り出すという企業の思いも込められています。

こうしている今でも、社会が求めている製品や課題を解決できるアイデアは生まれ続けています。資金調達としての意味合いが強かったクラウドファンディングはいまや、企業とユーザーとをつなぎ、両者がより近い状態でプロジェクトを進めていくための、そしてまた次の新しいものを生み出すための土台となっています。

情報元:
パイオニアの緊急通報機能付通信ドラレコ、クラウドファンディング開始10時間で目標金額達成-Response
Makuakeプロジェクト公開初日で目標達成! 緊急通報機能付き通信ドライブレコーダー『ドライブレコーダー+』-Pioneer
運転中の「まさか」にプロがリアルタイムでお助け。パイオニア通信ドライブレコーダー-Makuake

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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