入浴剤ブランド「DAY TWO（デイトゥー）」の企画・開発や動画マーケティングを事業とするベンチャー企業、株式会社FLATBOYS（フラットボーイズ）が、株式投資型クラウドファンディング「イークラウド」で資金調達を行うことが発表されました。

イークラウドは、ベンチャーキャピタルでの投資経験者や急成長を遂げたベンチャー企業での活躍経験があるメンバーで構成されており、プロが厳選するベンチャー企業への投資が可能であるという他、登録後すぐの投資申し込みが可能というスピーディさや大和証券グループとの連携といった特徴を持つクラウドファンディングサービスです。FLATBOYSの案件は、7月に開始して大成功を収めた株式会社地元カンパニーの資金調達プロジェクトに続く第2号案件として、大きな注目を集めています。

FLATBOYSは、ホットヨガスタジオ「LAVA（ラバ）」のトップインストラクターが監修したエッセンシャルオイル配合のパーソナライズ入浴剤「DAY TWO EpsomSalt」を発表し、今年9月にクラウドファンディングサービス「Makuake（マクアケ）」でも資金調達を行ったばかりです。では今回、FLATBOYSはどのような目的でイークラウドを利用しているのでしょうか？

潜在的なユーザーの支持を形にするクラウドファンディング

「DAY TWO」のビジネスモデルは、D2Cというものです。D2Cとは「Direct to Consumer」の略で、広告代理店・小売店などを挟まずに、メーカーと消費者とが直接的に取引する販売方法です。これにより中間マージンが発生することなく、より高付加価値の商品開発が可能となります。

ヘルスケアの中でも入浴剤市場は、現在大手トイレタリー企業がトップシェアを占めている状態ですが、FLATBOYSはその中でもニッチな部分である「多少高くても好みや効能を追求したい」という顧客層に向けた商品開発およびD2Cによる販売を行い、ブランドロイヤリティの高いファンの獲得も目指しています。

ワークアウトやデトックスなどが流行していることに加え、在宅時間が長くなっている現況の中で、「リフレッシュしたい」「疲れを取りたい」「自分の身体とゆっくり向き合いたい」など、セルフケアへの意識は非常に高まっているのではないでしょうか？好みや気分、心身の状態に合ったオーダーメイド感覚の入浴剤は、そんなユーザーの潜在的な需要にぴったりなのかもしれません。イークラウドで集まっている資金は、開始1週間も経たないうちに目標金額の1/3である5,000,000円に到達しています（11/11現在）。このことからも、ユーザーの関心の高さがうかがえます。株式投資型クラウドファンディングは、こういったユーザーや支持の獲得にも一役買っているのです。

FLATBOYSがクラウドファンディングで目指すもの

上述のとおり、FLATBOYSはMakuakeでもクラウドファンディングを行っています。その際の目的は、資金調達および商品のテストマーケティングでした。実際にMakuakeでは、商品の製造状況やパッケージ紹介など、一般販売までのプロセスが投資者向けに公開されています。最初のクラウドファンディングにおいてユーザーや市場の反応を把握し、その上で挑んだ今回の資金調達の目標は、パーソナライズ診断の開発や商品ラインナップの強化、そしてユーザーコミュニティの醸成への傾注であると、FLATBOYS経営者の内田遼氏は話しています。D2Cというビジネスモデルを採用している点からみても、ユーザーとの密接な関係構築や商品開発に重きを置いていることが良く分かります。

企業のあり方は、「一方的に与える」側から「ユーザーの望むものを提供する」側へ、そして今、「ユーザーと共に歩みを進める」ものへと変化してきているのではないでしょうか。FLATBOYSのように、クラウドファンディングをその目的や成長段階に応じて活用するベンチャー企業は、今後も続々と現れるかもしれません。

そして、そのような情熱を持つ企業を支援できるという点も株式投資型クラウドファンディングの大きな特徴です。投資家として、商品・サービスのいちユーザーとして、新進気鋭の企業の成長をサポートしていくのも面白そうですね。

情報元：
・株式投資型クラウドファンディング「イークラウド」、第2号案件にパーソナライズ入浴剤「DAY TWO」運営が決定-BRIDGE
・株式投資型クラウドファンディング「イークラウド」で、第1号案件「地元カンパニー」の投資申込が募集上限の5,000万円に到達-BRIDGE
・急成長の『D2C×サブスク』新しいライフスタイルの創造にデータドリブンで挑む-イークラウド
・オーダーメイド感覚のパーソナライズ入浴剤。ホットヨガスタジオLAVAが香りを監修-Makuake
・株式会社FLATBOYS
・DAY TWO

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。